軽貨物業界の現状

日常 交差点で信号待ちをしていると仕事中の軽自動車(ワゴンタイプ)が忙しそうに目の前を何台も疾走していきます。私はそれを見ると「ミツバチ」がお花畑と巣を何往復もしながら働いているイメージが重なって見えてきます。黄色ナンバーも黒ナンバーもいます。つくづく今の日本の物流を支えているのは空港、港湾、鉄道だけではなく高速道路と物流トラック。そして軽貨物運送だとおもいます。

コロナが与えた影響

そんな中、この軽貨物業界も新型コロナの影響を強く受けています。
1.EC(イーコマース)の物量か大幅に上がったこと。
在宅時間が増えたこと、外出を控えるようになったことなどの影響が大きく、ちょっとした物ならアマゾン、楽天などのネットで購入する機会が増えたと思います。正確なデータはまだ目にしていませんがおそらく業界団体か政府系の統計でこの事実は近いうちに数字で見ることができるでしょう。そして、この状態は軽貨物業界の人手不足を一層深刻にしました。今の現状は仕事はいくらでもあるが走る車がいない。人が足りないという状況が続いています。
2.他業種からの参入者がものすごい数
これはヤマト・スタッフ・サプライ(YSS)と佐川急便(SG)の担当者から聞いたので間違いないのですが それぞれの「フレキシブルドライバー」と「宅配サポーター」の応募者がかなり増加しているようです。応募者は飲食業関係の人とエンタメ関係の人が多いそうです。コロナの影響をもろに受けた業界の人が参入障壁が低い軽貨物の仕事に参入してきています。上記のように仕事はいくらでもある状態なので悲鳴を上げているのは間に挟まる人事関係の方たちのようです。

3.生き残る人の割合

私は新規免許や変更手続きの仕事をしているので、各会社の評価をする立場にはありません。だから、この業界に新規で入られる方や興味をお持ちの方に正確な現状をお伝えすることが自分のできることであり限界だと考えます。上記のYSSの担当者とお話ししていて伺ったことでありこれは真実と私も認識していますがこの業界に未経験で参入されて生き残るのは60%(10人のうち4人が脱落)、脱落する時期は3ヶ月(3ヶ月の壁)、辞める理由は「思ったほど稼げない。」です。この業界は独立開業と年齢の制限が無いことを売りにして人材募集をします。月額の収入モデルとして月額30万円から44万円程度を広告の前面に押し出します。これはウソではありませんがその中身をよく知らないと誤解したまま参入することとなります。内容については以下に解説します。
1.収入モデル                  ※チャータ―業務の場合
                        22日稼働 (@17,000円/日)

収   入                  \374,000円
必要経費 車両代              ¥25,000円
駐車場代             ¥20,000円
燃料費               \35,000円
諸経費              ¥15,000円
その他                ¥10,000円
支出合計                    105,000円
利益(実質売上)                269,000円

 

 

2.収入モデルの内容
上の表は、某社が応募者に提示する表を私の記憶で再現したものです。普通に初見すると経費の大きさに呆然とすると思います。以下にその内容について説明していきます。

1.車両  
車両に関しては最初の数か月無料貸し出ししてくれる会社や提携リース会社を紹介してくれるところなど配慮してくれる会社が多いです。しかし、車両が自己所有でないと結局ロイヤリティ(使用料)の支払いや業務報酬の割合を下げられたりして収入が減ってしまいます。そうすると最初に中古車でもいいので車両持ち込みで始めるのがベターと考えます。しかし、自動車ローンが無いとしても車両の耐用年数には限界があります。ルート業務では、1日に100キロ前後、走行距離が短い宅配業務でも60キロ以上は走ります。車の耐用年数は、5年から7年程度と考えておくべきでしょう。そうすると車の買換え費用の積み立ては必須ともいえます。

2.駐車場代
駐車場代は、発生する人としない人に別れますが 一応仕事量の多い都市部で生活しているとすると発生する確率が高いので記載します。自宅に車庫があれば駐車場代はかからないので有利になります。ちなみに軽貨物のハイルーフは機械式駐車場には入らないことが多いので注意が必要です。

3.燃料費
車両の燃費に関しては、カタログ上は19キロ/L程度のスペックを表示してあることが多いですがSTOP/GOの多い貨物輸送では、おおむね10キロ/Lまで燃費が落ちてきます。業界のベテランに聞くと燃料代は、月額35,000円から40,000円の間との話が多いです。

4.諸経費
諸経費の内容は、任意保険料とオイル交換費用です。任意保険は、安い会社でも15万円(年額)程度はかかります。新規に始める場合、6等級スタートからになり思ったより高額になります。自家用車に乗っていてもその等級は引き継げません。あと、取扱い会社が少ないこととネットで検索してもなかなか情報が取れないことが他の車両保険と違うところです。オイルに関しては、車両を長持ちさせたかったら必ず5000キロ毎に交換することをお勧めします。大事に使えば15万キロぐらいははしる可能性もあります。

5.その他
その他に関しては、大手の会社でもフランチャイズ加盟料やその他の名目でロイヤリティを取ることが多いです。1万円程度は覚悟しておいた方がいいです。

 


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